SAO編
二十八話 第七十四層攻略中
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コ―バッツ中佐は不快そうなな表情を隠そうともせずに乱暴に体をひるがえし、ボスはやめておけと言うキリトの忠告にもろくに耳を貸そうとしないで、乱暴な足取りで部下を引き連れ上層へと向かって行った。
「ったく……なにもあんな挑発じみた事言わなくても良いだろ?兄貴らしくも無い」
「そうか?……気付かない内に俺も最近ストレス溜まってんのかもな」
「会社員みたいね……」
「うるさいぞ、そこの白服」
そんな事を、足音が聞こえなくなってから話し始めると、クラインが少々心配そうな声で、一言。
「……つーか、大丈夫なのかよあの連中……」
すると、皆一様に真剣な表情をして黙ってしまう。
これは噂だが、どうやら軍の連中が上層階の攻略を再開するらしい、という話が、ここ最近広まり始めている。
先程のキリトとの話の態度から察するにも、どうやら彼らはそのためにわざわざこの上層階へやって来たのだろう。
「ふむ……しゃあねぇ、いっちょ様子でも見に行くか」
「……良いのか?兄貴」
「これで死なれてもなぁ……あ、お前らは先帰っても「そんなわけないでしょ」さいで……」
アスナに言葉をさえぎられてしまった。
後ろに居るクラインや風林火山のメンバー達も首肯する。キリトの方を向くと……
「まぁ、これで帰って後でなんかあってもな」
と俺と同じような事を言って肩をすくめた。
途中、出発前に、クラインがアスナにキリトのことをよろしくと言ったり、キリトがそれにギャーギャー言ったりなどの、面白い事もありつつ、俺達は第七十四層のボス部屋を目指し走り出した。
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