SAO編
二十五話 刃と殺人鬼
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そのままPoHの円を描くような軌道で刃が動き、切り上げ一発。再び切り返して切り下ろし。
不意を打たれた+その四連撃に、ついに俺のガードが少し崩れた
『いかん!!』
駄目押しとばかりに突きこまれた正面突き三連発。
一撃目が命中すると俺自身が認識するよりも早く二撃目、続けて三撃目が命中する。
そんなスピードで放たれたPoHの三連突きは、俺の両肩と胸の上部に命中し、ポリゴン光を散らす。
俺が命中した事によるノックバックから立ち直るよりも早く、再びPoHは再びバックステップで距離を取っている。
俺は、今度こそ自分から距離を詰めようと足に力を込めるが、跳ぶよりも早く再び投げられるピック。
舌打ちしながら叩き落と……そうとした直前で、俺は慌てて冷裂を引っ込めようとする。ピックの後ろの部分に、何か小さな玉がくくりつけられていたからだ
「しまっ……!?」
しかし時すでに遅し。冷裂に激突したピックは、俺の眼前で強烈な光を発生させる。
咄嗟に腕を掲げ、顔を下にそむける事で眼をつぶされるのは避けたものの、完全にPoHから眼を離す形になってしまった。
『くそっ……!目晦ましの使い方見事すぎんだろ、この無駄技術が!』
内心悪態をつきつつ、慌てて再び正面を向くが既にPoHの姿は無い。
次の瞬間、左から何かが来る事を殆ど気配だけで察した俺は必死に右に跳ぶ。が、無理な体勢で跳んだため体制を崩し、その上飛距離も全く伸びず、まだPoHの射程範囲内だ。
「ンなんじゃ逃げれてねェぜ!」
そう言って、再びステップで大きく踏み込んだ奴は、メイト・チョッパーの鋭さを倍増させて見せる様なシルバーのエフェクトを纏ったダガーを身体を捻り一回転させながら振って追撃してくる。
「こなくそ!!」
対し、俺は何とか足を開いて体制を立て直すと、冷裂を持った両腕を思い切り伸ばし、手首や指の動きを最大限に使ってパリィに徹する。
しかし、ダガーの間合いである超近距離ではどう頑張ってもパリィしきるのは無理と言う物であり、八発中四発の斬撃が俺の身体を捉える。
最後の一発は最早命中する事も構わずにPoHの側に突っ込み無理矢理に柄の部分をぶち当てる事でPoHをふっ飛ばし、何とかダガーだとすぐには詰められない間合いを作る。
すでにHPバーは一割近くが削られていた。
「wowwowwow……こんだけやってやっと一割かよ。割に合わねぇなオイ?」
「よく言う。ったく、勘弁してくれよホント、死にそうぜこっちは」
軽い感じで返すが事実だ。やはりダガー使いで敏捷重視のPoHと筋力重視の俺では、機動性の差がありすぎてヒット&アウェイが出来る分向こうが有利だ。
今はダメージ量も少ないが、このまま続ければジリジリと削られていくばかり。
無論、その前にキ
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