第二十九話 小男その二十
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若奈はまたこの言葉を口にしてみせた。
「それがあってだからね。何でもね」
「俺もか」
牧村は若奈の話を聞いて自分自身にも当てはめて述べた。
「努力をしていかなければ」
「フェシングもテニスも上達しないわよね」
「それに」
ここから先は若奈にはわからないことだった。それを一人言うのであった。
「生きることも」
「生きる?」
「生きることもできない」
こう言うのだった。これは髑髏天使としての言葉であった。
「決してな」
「まあそれはそうだけれどね」
若奈は今度はそれを普通に生きることだと考えて言葉を返した。
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