SAO編
二十四話 It`s show time
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ヴギアが発売しなければ恐らく今もハードの中心としてゲーム業界を引っ張っていたであろう。HMD《ヘッド・マウント・ディスプレイ》を使用する、MMOサバイバルゲームであった。
「The killer」は、とにかくリアリティのあるグラフィックを主眼に置いて開発されたゲームだった。
ソフト開発の大元はアメリカのとあるゲームソフトではマイナーな会社だったが、配信前に公開された情報の中にちらちらとみられたゲームの映像は、ユーザーの興味を引き付けるには十分であったためユーザーの期待値は、それなりに高かったと言って良い。
そして年明け、「The killer」はネットから日本各地でプレイされ始めた。
……結果から言おう。
「The killer」は三か月で配信停止せざるを得なくなった。
原因は、ゲーム自体の不具合では無い。
バグは殆どと言っていいほどなかったし、未帰還者がでた訳でもない。
原因となったのは、プレイしたユーザーの精神及び健康上の被害。
そもそも、「The killer」のゲーム上での基本ルールはこうだ。
「一定の大きさのフィールドに、プレイヤー十数名〜数十名を押しこめ、フィールド上に存在する武器を使って争い、最後に生き残ったプレイヤーを勝者とする」
要は、電子の世界での疑似的な「殺し合い」である。
素手でも、フィールド上の武器を使ってもよし。ルールは唯、生き残る事のみと言う、とても単純な物だ。
しかし、それが失敗だった。
リアルすぎたのである。
あまりにリアルで、なおかつプレイヤーの眼にダイレクトに視覚的情報が飛び込むHMDを使用していた。と言う事もあり、プレイヤーには殺人が本当に眼前で行われているように見えてしまった。
勿論、ゲームだと割り切り、プレイする事の出来るプレイヤーは沢山いたが、「The killer」に関してはそれをプレイした者達に明らかに健康上の問題を抱え始める者が、一部とはいえ多すぎ、問題へと発展してしまう。
その結果、国は民間に調査を委託。検証の結果、最終的には配信中止の処置を取らざるを得なかった。
だが……そんなゲームにも他のゲームと同じく、トッププレイヤーと呼ばれる者は存在したのだ。
ちなみに、一人では無く二人。
殺っていても全く体調を崩すことなく戦闘を続け、他のプレイヤーたちからはその二人が参加すれば先ず、その試合は負けるとさえ言われた二人の猛者。
何時も大体二人で行動し、そのコンビネーションと息の合いようは、まさしく兄弟のようにぴったりだった、二人。
片方の名は「PoH」
もう片方の名は「Popy」
それが、「The killer」という一つの世界に置いてのみ、最凶の殺人鬼コンビだった人物達の名である
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