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SAO─戦士達の物語
SAO編
二十四話 It`s show time
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転速度から来る遠心力その他による威力の上昇により、大体は打ちこんで来た敵の武器が軽々と弾き返される。

 今回も然り。甲高い金属音と共にオレンジ二人の武器は軽々と弾かれた。
で、当然ながらその隙を逃しはしない。

「疾ィ!!」
 無理矢理回転を止めた冷裂をオレンジのライトエフェクトと一緒にノックバックで動けない正面の斧戦士の胸の中心に向かって突き出し……

「勢やぁ!」
 突き出した右手の勢いを利用して身体を捻り、後ろの曲刀使いを顔面を濃い赤色のライトエフェクトを纏った左足の踵で蹴り飛ばす。

薙刀 単発技 空突《くうとつ》
足技 初級単発技 逆鎌《さかがま》
 少し危なかったので小さく息を吐く。と、冷裂が突き刺さったままの斧使いが何か口をパクパク動かしているのに気が付いた。
どうやらタンクらしく、HPは削りきったがまだ減り終わっていないらしい。

「い、いやだ……死にたく……」
「今更遅いわ」
 そう言って冷裂を引き抜くのと同時に、男はポリゴンとなって砕け散った。ちなみにうろに居た男は頭吹っ飛ばされてとっくに居ない。
これで……

「十八人……か」
 まったく、殺人鬼もいい所である。どっちがレッドプレイヤーなんだか分からない。
まぁ、性質が悪いのがどっちかは分かりきっているが。

────

「wow……随分と派手にやってるなおい」
 ある意味では待ち望んだ……英語交じりのラッパーじみた台詞が聴こえたのは、そんな事を考えていた時だ。

「お前に言われても皮肉に聞こえるなぁ……喋り方からしてお前の方が目立つだろ」
 ちょっとした皮肉に同じく皮肉で返すと、目の前の艶消しの黒ポンチョを被ったそいつはかろうじて見える口元に薄ら笑みを浮かべてこう返して来た

「Ha……人の主義にはあんま口出さないもんだぜ boy?」
「いや、この歳の人間をボーイと呼ぶかお前は」
「俺から見りゃまだガキってな」
「うわ、ちっと傷ついたわ……まぁ良いや。また会えて嬉しいよ。PoH(プ―)」
「オレもだ。broski《兄弟》」
 それが俺、リョウでは無く、刃《ジン》としての俺と、レッドギルド[笑う棺桶 《ラフィン・コフィン》]リーダー《PoH(プ―)》との、久々の再会だった。

────

 これも、過去の話だ。

 と言っても、これはSAO自体がまだ発売していなかった頃。大体、その三年くらい前の話だ。
丁度、リョウの母親が死んだ。その年の、年明けから春休みにかけての話である。

 巨大なネット上の一部。
某巨大掲示板の一角等で、その年の昨年末にとあるMMOのアクションゲームが話題にのぼった。

 タイトルは英語だが意味は明快

「The killer」

 その頃普及し始め、ナー
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