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SAO─戦士達の物語
SAO編
二十四話 It`s show time
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冷裂を振り上げつつ立ち上がり、そのまま振り下ろしてジョニーを真っ二つにしようとする。が、

「……!」
「あぶっ!」
 横から突き出されたザザのエストックが俺の顔面を貫こうと迫ったため、俺は攻撃中断を余儀なくされた。顔を咄嗟に首を後ろに反らして避けたは良いが、ちらりと見えたエストックにはピンクっぽいライトエフェクトが纏われていた。と言う事は……追撃が来る!

「死ね」
「断る!」
 死ねと言われたからと言っておとなしく喰らうほど阿呆では無い。
突き出された二撃目を、自慢の筋力で後ろへと飛んで距離を取ることで回避。何とか事なきを得た。

 取りあえずは一区切り。さてさて?

「で、抵抗しない気になったか?お兄さん方」
「なめた、事を、言うな」
「ふざけんなテメェ!つか不意打ちとか卑怯な真似しやがって!」
「複合技《スキルコンボ》使ってまで不意打ちしたお前が言うな」
「ん?」
「あ?」
「?」
 最後の声は俺では無い。
目の前の二人のうちのどちらでも……

「ぬおあ!!」
 直後、俺達の立っている位置から右側。ちょうど、全員の死角となっている位置から長大なランスが飛び出し、ジョニーに向かって空気を押しのける様な低い音と共に突き出された。
ジョニーは危うい所でそれに気付き、ギリギリで身を引いたが、余波により少々HPバーが減る。
同時に俺の目の前に一人の男が現れる。

 青に銀の装飾が入った高級そうなフルプレートアーマーに身を包み、両手で二メートルはあろうかと言う先程のランスを持つその男は、以前、とある事件で俺達と変な縁を持った男だった。

「これはこれは……DDAのトップ壁戦士《タンク》に護って貰えるたぁ光栄だね」
「ボス戦の時のアンタほどじゃ無いさ、リョウさん」
「謙遜しなさんなよ、シュミットさん?」
「ははは」
 突然の乱入者たるこの男、名はシュミット。
攻略組最大の規模を誇るギルドDDA《ディヴァイン・ドラゴンズ・アライアンス》こと聖竜連合の幹部で、攻略組有数の壁戦士《タンク》としてボス戦でも活躍する男だ。
特に最近はやけに腕を上げて来た。

「おい、オイオイオイ!いきなり出てきやがって何だテメェ!」
「外野は、引っ込んで、もらおう」
 なんか目の前のオレンジ二人がギャーギャー言ってるが、シュミットは毅然とした態度で答える。

「残念ながらそうもいかない。お前らにはこっちとしても借りがある」
 それに、あいつらとの約束も有るんだ。
そう、小さく嘆くとともに、シュミットは再びランスを持ち直し此方を見ずに言う。

「ここはオレが抑える、アンタはあいつを頼む」
「おいおい、幾らタンクっつったってこいつ等二人を一人は──「一人じゃないぞ」んあ?」
 再び突然。今度は後ろか
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