SAO編
二十四話 It`s show time
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て通過し、それぞれ左右後ろに付かせる。当然ながら、二人は素晴らしい反応速度で俺の後ろから接近。ザザは鋭い突きを放ち、ジョニーは接近戦用の小型ダガー(勿論毒付き)で切りかかって来ようとするが、
「打ラァ!」
俺は右後方に居るジョニーへと、左足と両足で身体を支えた状態から黄色いライトエフェクトを纏った右足をサッカー漫画のシュートシーンのごとく後ろへ跳ね上げ、蹴り上げを放つ。
足技 単発技 逆月《さかづき》
凄まじい筋力値と共に跳ね上げられた右足は、俺へ届く寸前だったジョニーの右手へと当り、持っていたダガーを弾き飛ばす。
「なんだと!?」
「!?」
後方への攻撃手段があると思っていなかったのだろうか?(まぁ予想はしてただろうが)驚いた声を上げて後ずさるジョニーの右手は粉々に吹き飛んでいるが、ザザは俺の攻撃の初動を見て咄嗟に小さくバックステップして距離を取っていたらしく、被害を受けては居ない事が逆さまに後ろを見て確認出来た。だが、
「そこは射程内だ……ぞ!」
即座に逆月の硬直から立ち直ると今度は足を素早く下ろし、その勢いのまま、少々右足を前に出して体を捻って、冷裂を左から横一線に振り抜く!
「……!」
「甘ぇよ!」
振るわれた冷裂は、縦に構えたザザのエストックにブチ当たり、ザザを吹き飛ばす。が、そこはそれなりに対人戦闘の経験のあろうザザである。後ろへと飛んで、少しでも衝撃を逃がしたようだ。
ちなみに、SAOの物理エンジンは中々どうしてこういう所では優秀で、戦闘に置いてはこのような細かいテクニックも十分に通用する。
ザザの対応は見事だが、それだけでは終わらない。
なんとジョニーに至っては足を曲げることで姿勢を低くして薙ぎ払いを避け、此方に向かって左手で投擲用ダガーを投げつけて来たではないか!
「うおっと!」
冷裂の後ろ側を持っていた左手を下に向かって押し出し、指先を使って冷裂を回転。身体の左側に回っていた右手を戻すようにして移動させ、跳んできたダガーを弾き飛ばす。
……まぁ何と言うか、曲がりなりにもシステム上の重さは1tあるはずの物体を、指先で振り回せるあたり、俺の筋力値も化け物じみて来たもんだと思う。
そして今度は此方の番とばかりに足技を起動。冷裂の回転を地面と水平の状態で止めると、右足を大きく曲げて姿勢を低くし、冷裂を持ったまま右手で身体を支えつつ、不安定な下半身に身体の右前に突き出した左足を再び右から左へ振るようにして足払いの下段蹴りを一発。
「そら、よっとぉ!」
足技 単発技 地月
ギリギリでジョニーはそれをバックステップで避けるが、無理な体勢で避けたため大きく体制を崩す。
「クソがっ!」
「割れろ、紙袋野郎!!」
地月の勢いから一気に
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