SAO編
二十三話 刃(やいば)の異名を持つ男
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だろうって事も分かってる。
だけど、何も感じない。
自分だって、親の死に目を見た経験が在る身だ。その苦しさや悲しさを肌で感じて知っているはずなのに、自分が殺した事に関しては何も感じない。感じられない。
殺した後には、ただ、殺した事が分かるだけ。
それが生み出す哀しみを、俺は知っているはずなのに、その全てを俺は、極論、たった一言で片づけられる。
──どうでもいいや──
……正直言えば、これだけ殺してそれでこんなにも自然で居られる自分の人間性を疑った事は今までに一度や二度じゃない。
何故何も感じないのか?何故何も考える事が出来ないのか?それがどういう事か分かっているのに、何故?なぜ?ナゼ?
考え続けて、頭がおかしくなりそうになった事も無い訳じゃない。
だけどもう諦めた。
人殺しと言うなら、言えば良い。
殺人鬼と呼ぶなら、呼んでもらって結構。
たとえ、人として大切な物が何か欠けていると言われようと、
それでも、責任や重圧を全て俺が受けるだけで済むのなら……俺は刃を振るおう。
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