第四話 改造その十
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は蟷螂人の横を通り過ぎた。そうして髑髏天使の前でまた反転して止まった。髑髏天使はそのサイドカーに再び乗った。
「待ちに待った再戦だな」
「こうでなくては面白くはない」
バイクの上の蟷螂人は笑って告げた。
「互いに同じ条件で闘わなければな」
「そしてどちらが勝つか、か」
「如何にも」
今度はアクセルを本格的にふかしてきた。
「行くぞ、今度こそ確実にな」
「勝つのは俺だ」
サイドカーの上で剣を再び手にしていた。
「それは言っておく」
「その言葉、覚えておく」
蟷螂人は今度は右手だけを燈篭にしていた。一旦人間の手に戻していたがそれを右だけ蟷螂にさせたのである。またあの禍々しい刃であった。
「貴様の首を見る度に思い出してやろうぞ」
「俺の首をか」
「この蟷螂で刈り取る」
断言であった。
「次でな」
「できるとは思わないがな」
「自信か」
「自信、違うな」
そうではないと言う。
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