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髑髏天使
第二十七話 仙人その十九
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天使の言葉は現在形である。言葉に既に今の両者の違い、そして勝敗までもが出てしまっていた。
「まさにな」
「我はその蜘蛛に捕らえられ敗れた」
「そのまま眠るがいい」
「このままか」
「炎に包まれてだ」
 炎はさらに増えていた。身体の各部を包んで今にもその全身を包み込もうとしている。魔物のその命を完全に燃やそうとしていた。
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