第二十七話 仙人その十三
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「だから後でな」
「どっか適当な場所で食おうぜ」
「お茶でも買ってな」
そうしてだというのである。やはりこの辺りはわかっている彼等であった。
「じゃあそうしてな」
「楽しくゆっくり食おうぜ」
「後でな」
「わかった」
再びその結論が出て頷く彼だった。
そうして今は講義を受けてだ。その後で仲間達と月餅を楽しむのだった。それは確かに美味かった。博士や妖怪達の心の味もした。
その日はトレーニングも全て終わり後は風呂に入ろうとした時だった。庭での素振りを終え家に入ろうとする彼に声をかけてきた者がいた。
「来たぞ」
「貴様か」
「そうだ。来た」
死神であった。彼の三メートル程度斜め前に浮かんでそこから声をかけてきたのである。
「魔神がだ」
「今度は誰だ」
「新しい魔神だ」
それだというのである。
「インドからの魔神だ」
「インドにも魔神はいたのか」
「魔神は十二柱いる」
その数も述べる死神だった。
「当然インドにもだ」
「いるというのか」
「それでどうするのだ」
そのことを話てから再度問うてきた死神だった。見れば彼は既に戦う姿になっている。右手にはあの大鎌が既に握られている。
彼の上には月がある。三日月が朧か黄金色の光を放って輝いている。
その光を後ろにしてだ。彼は宙に立ちそのうえで彼に言ってきたのだった。
「戦うのか。それとも」
「俺は逃げることはしない」
彼を見上げながら答えたのだった。
「それは言っておく」
「それが答えだな」
「如何にも」
まさにそうだというのだった。
「これでわかったな」
「わかった。それではだ」
それを聞いて静かに頷いた死神だった。
そうしてであった。再び彼に声をかけるのであった。
「では来るがいい」
「それで何処にだ?」
「今回は特別でね」
ここであの目玉が死神の横に出て来た。そのうえで彼に言ってきたのであった。
「空に来て欲しいんだ」
「空にか」
「そう、空にね」
まさにそこだというのである。
「そこに来てくれるかな」
「俺の今度の相手は空にいるのか」
「どうだ、来るか」
また彼に問う死神だった。
「空にだ。来るか」
「答えは既に言ってある」
こう返すだけであった。今は。
「わかったな」
「わかった。では来るがいい」
「よし、それではな」
応えるとすぐにであった。両手を拳にしてそのうえで胸の前で打ち合わせる。そこから白い光が放たれ全身を包み込んだのだった。
それが消えた時彼は髑髏天使になっていた。その姿で右手を肘を折ったうえで前に出しそうして握り締めてこう言うのだった。
「では行こう」
「わかった。それではだ」
こうして二人は空を舞いそのまま上にあがった。そこから暫く飛
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