第四話 改造その七
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
フェシングやテニス、そして」
さらに言う。
「戦いには何の意味もない」
「弱いってことね」
「あの男の得意技は虚勢と弱い者いいじめと空元気だけだ」
「何か最低の男ね」
未久も元々嫌いな相手だからかなり言う。
「そんなのには負けないでね、お兄ちゃん」
「安心しろ、あそこまでの人間はそうは会えない」
「そうなの」
「会うこともないから敗れることもない」
彼が言うのはそういうことだった。
「決してな」
「それ聞いて安心したわ。とりあえずね」
「そうか。それでだ」
「今度は何?」
「アイスはまだあるか?」
今度は横から舌を這わせしゃぶっているそのアイスを見つつ問う。未久はアイスキャンデーを好物としているのだ。とりわけ今しゃぶっているミルクをだ。
「まだ。あるのか」
「一応あるけれど」
あまりはっきりしない返答だった。
「一応はね」
「そうか、あるのか」
「一本だけね」
しかし返答はこうだった。
「あるけれど」
「一本!?」
それを聞いてすぐに顔を顰めさせる牧村だった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ