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髑髏天使
第四話 改造その七
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フェシングやテニス、そして」
 さらに言う。
「戦いには何の意味もない」
「弱いってことね」
「あの男の得意技は虚勢と弱い者いいじめと空元気だけだ」
「何か最低の男ね」
 未久も元々嫌いな相手だからかなり言う。
「そんなのには負けないでね、お兄ちゃん」
「安心しろ、あそこまでの人間はそうは会えない」
「そうなの」
「会うこともないから敗れることもない」
 彼が言うのはそういうことだった。
「決してな」
「それ聞いて安心したわ。とりあえずね」
「そうか。それでだ」
「今度は何?」
「アイスはまだあるか?」
 今度は横から舌を這わせしゃぶっているそのアイスを見つつ問う。未久はアイスキャンデーを好物としているのだ。とりわけ今しゃぶっているミルクをだ。
「まだ。あるのか」
「一応あるけれど」
 あまりはっきりしない返答だった。
「一応はね」
「そうか、あるのか」
「一本だけね」
 しかし返答はこうだった。
「あるけれど」
「一本!?」
 それを聞いてすぐに顔を顰めさせる牧村だった。
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