SAO編
十九話 鍛冶屋失踪!?
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────!!!??」
驚いたアスナは出店で買った飲み物(アイスティーっぽい何か)を噴き出しそうになる。
というか、以前にもこんなことがあった様な気がするのだが。
「な、またいきなりそう言う事聞く!?」
「質問なんて何時もいきなりだろ。内容は場合によるがな。で?どうだった?」
「ど、どうって……なによ?」
明らかに楽しそうな顔で聞いて来るリョウに、なんだか昨日のリズを相手にしているような気分になって来た。
「なんだ?何処まで進展したか聞いたんだが?」
「進展って……」
そう言う言い方は無いんじゃないだろうか?と少々文句を言いたくなったが、言うより先にリョウが口を開いた。
「個人的にも、義弟絡みのこういう話題には興味があるからな。おっと、今は一方通行か?」
「むぅーーーー!」
「はっはっは!すまんな、今のは失礼だった」
リョウには始めから知られているので最早隠す事も無い。
と言うか、こういう話題にはあまり興味の薄い人間だと、フレ登録する前は思っていたのだが、意外にもアスナの恋路に多大な興味を示すとともに……偶にサポートしてくれたりもする。
正直、協力の代償にからかわれている感じだ。
気を取り直して。
「まぁ、普通に買い物に付き合ってもらったり、お茶飲みながら攻略の相談して、それくらい」
「ほぉ、ほんと普通だな」
「なにをきたいしてるのかしらないけど、変な噂立てないでよ?」
「まさか、自分の楽しみを他人にばらすような勿体ない事は……「ちょっと!」おっと失礼」
まったく、偶に何を考えているのか読めないこの男である。
正直、面白がられて良い気分とは言い難いのだが。特に何をするでもなく、傍観しながら偶に協力をしてくれる程度なので、さして目くじらを立てる様な必要も無いのが実状だ。
「そうこう言ってる間に、転移門か」
「え?あ……」
いつの間にか目の前には、淡い光を放つ転移門があった。
複数のプレイヤーが、出たり入ったりを繰り返し、今日も通常運転中の様だ。
中に入り、それぞれ目的地の名を言い放つ。
「「転移!始まりの街!」」
青い光と共に、二人は一気に第一層へと移動した。
────
第一層《始まりの街》
リョウとアスナはその後、一言も話す事無く黒鉄宮に到着した。
上層まではある程度雑談も交えながら歩く余裕はあったが、流石にすぐ近くに多くの戦死者達の名が刻まれる場所があり、しかもこれからそこへ行く目的を考えれば、此処からは話をする気にはならなかった。
黒鉄宮の下部
旧《蘇生者の間》
今、二人の目の前には巨大な鋼鉄製の碑が存在している。その表面にはABC順に無数の名前が刻まれており、その中には所々名前の上に横線が刻まれているものもある。
それが意味
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