暁 〜小説投稿サイト〜
SAO─戦士達の物語
SAO編
十六話 悪夢と夜明け
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「答えはNOです。好きな人なんていませんし、作る気も無いんです。私。」
「そりゃやっぱ、邪魔だからか?」
「はい」
 そもそも休み事態が要らない物だと考えているのに、恋愛などしている暇があろうはずも無い。
その程度の事はこの男なら予想しているかと思ったのだが、帰ってきた答えは意外な物だった。

「うーん、勘違いだったか?」
「?」
 首を傾げるアスナに、リョウ心底意外そうな顔で続ける。

「いや、てっきり好きな人でも居るかと思ってたんでな?」
「はぃ?何でそんな事を?」
「んー、まぁ判断材料ちょっとした事なんだが……。まぁいいや。気にするな」
「はぁ……?」
 少々疑問が残ったが、これ以上追及してもこの男は喋ってくれない気がするので、引き下がる事にする。
いつもと違う朝は徐々に過ぎて行き、段々と森の東側からは光が差し込み始めていた。

────

 現在時刻は午前六時
森が脱出可能な時間となった。

 アスナの眼が覚めてしまってから、俺達二人は色々と雑談を重ね、今は結晶アイテムを取り出し脱出を行おうとしている。
だが……アスナが転移結晶を掲げる寸前、ちょっとした事を思いついた。
こんな珍しい状況等、滅多にある物でも無いだろう。思いきって普通ならこいつにはしない提案をしてみる。

「なぁ、フレンド登録しないか?」
「え?」
「いや、無理にとは言わんが……そちらにもある程度メリットがあるように協力できることはするぞ?」
例えば、ソロ側との仲介とかな。
ちょっとした情報源になれる程度には色々知識あるし。武力の面ではある程度の物だと自負もしている。

「どうだ?」
「そう……ですね。分かりました。かの《ジン》との連絡手段ですし、持っていて損はなさそうです。お願いします」
「こちらこそ。コーブの副団長さんとの連絡手段なんざ、俺みたいなソロプレイヤーじゃ願っても得られるもんじゃないからな。頼んでみるもんだ」
そう言って、俺とアスナを対象にフレンド申請の操作を行う。

 キリトなんかは積極的にボス攻略の会議なんかにも出ているため、アスナやコーブの団長の連絡先なんかも持っているのだが、俺は基本その手の事には強制や、呼ばれない限りあまり出る事が無い。(この間はキリトと目の前のアスナに呼び出された)
どうにもああいう議論っぽい場は苦手だし……他の個人的理由絡んでの事だ。

「よし、完了。じゃ、またいずれ会おう」
「ええ、次のボス攻略でもよろしくお願いします」
そう言って、アスナは転移結晶を掲げ、青い光と共に消えた。
俺も同じように結晶を掲げて叫ぶ。

「転移!コラル!」
いったん自宅に戻るため、自宅のある階層の主街区の名前を指定して、青い光と共に俺は空間を移動する。

正直
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ