第二十五話 魔竜その二十一
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「終わったな」
「くっ、貴様の勝ちに終わったか」
「私だけが残ったが勝利は勝利だ」
それを彼に告げるのであった。
「それは認めるな」
「俺も魔物だ」
赤い炎に包まれながら答える魔物であった。
「潔く認めよう」
「よし。では心置きなく冥界に向かうがいい」
「思い切ったことをするものだ」
赤い炎に包まれながらまた言うのであった。
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