SAO編
十五話 夜の森で出会う
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ョンに居た?危険度が高いのは分かってるだろ?」」
「それはそちらにも言えると思いますけど」
「俺はクエストの条件上仕方なくだ。対象モンスターが夜行性でな。で?」
「…………」
だんまりか。此処でこっちも黙るのもいいが……コーブのサブリーダーと個人的に話せる機会なんざそうそうねぇだろうし、何とか話を繋げて行きたいのが本音だな。
……と言うか此奴に関して個人的に気になってる事があるしな。(変な意味では無い)
「別に深く言うつもりは無いが……こんなやり方でレベル上げしてたら、いつか死ぬぞお前」
「……解ってるなら聞かないでください」
拗ねたように言うアスナに、俺は自分の行っている事が正しいと知る。
つまり、こいつは自分のレベルを上げるため、わざわざ真夜中にフィールドに出て来たということだ。
そもそも前々から疑問ではあった。
原則、ギルドと言うのはメンバー全員がおなじ狩場でレベル上げをする。結果、メンバー全員が一定のレベルで頭を並べて戦う事になり易い。
しかし、此奴のギルドであるコーブには二人ほど頭一つ抜けた実力の人間が居る。一人はまぁ……仕方ない。あいつはこの世界じゃ最強だからな。
そしてもう一人が、今目の前に居る此奴だ。だが……此奴はギルドの中で(もしかすると攻略組のギルド全体の中で)攻略に関する全権限を任される立場にいる。つまり、毎日のように最新の情報が入って来る上、それを頭の中でまとめ、ギルドメンバーに指示を出さねばならない。忙しいのだ。
それだけならともかく、ギルメン(ギルドメンバーの略)のレベル上げを兼ねた全体の育成の管理、纏めもしなければならない。
要は、昼間自分のレベル上げをしている暇など無いのだ。
にもかかわらず、アスナはコーブに置いて──否、SAO全体に置いても突出しすぎた実力を持ち、それを維持している。
正直、昼間にちまちまギルメンとレベル上げをしているだけと言われても、計算が合わない。
コーブに居る友人に聞いた話でも、アスナは殆ど一日中攻略作業と仕事に明け暮れているとのことだった。ギルメンにも厳しく、正直何かに取りつかれているようにすら見えるそうだ。
「じゃあ正しいと言う前提で話すがな、こんな時間にソロでレベル上げなんて、やめといた方がいいぞ」
「貴方に関係ないと思いますけど」
心から不快そうなアスナだが、そう言われてもなぁ……
「残念ながらお前さんに死なれると困るんだよ」
「はい?」
「曲がりなりにもあんたは攻略組の前線を纏めてる存在だ。そのあんたに、ある日突然死なれたら、前線が混乱して面倒事が増える。」
たとえばコーブが戦線に参加できなくなるとか、ギルド間の連携が上手く取れてないと言う事になったりとか。
「つまり自分にデメリットがあるか
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