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SAO─戦士達の物語
SAO編
十四話 とある日の決闘の話
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きから、ついた異名が「閃光」のアスナ。
言う度簡単には行かないだろうし、それはキリトにも分かっているはずだ。

 だがまぁ、話し合いにも参加しない中立の俺達からずればそんなことは関係ない訳で、むしろ。

《閃光》VS《黒の剣士》

 と言う滅多に見れないであろう好カードの試合が見れるのだ。正直、この場に居てちょっと時した気分である。

 ちなみに、黒の剣士と言うのはキリトの異名で、何時も黒いロングコートと同じく黒い剣を使っていることから付いた名だ。前に恰好を変えたらどうかと聞いたことがあるが、何故か頑なに拒否された。

 さて、ギャラリーが大きく広がり、中心に直径20メートル程の円形スペースを造る。中心にはアスナとキリトが5メートル程間を開けてと立ち、ルールを設定した後互いに剣を抜き、構える。

 キリトは、力を抜くように、腰を落として剣先を地面にギリギリ付かない程度の高さで低く。
 アスナは地面と右手を身体側に引きつけ、細剣《レイピア》を胸の位置で地面と水平に。

 後で聞いた話だが、ルールは《初撃決着モード》(強攻撃を一発でもヒットさせる。又は、相手のHPを半損させた方の勝利)だったらしい。
六十秒のカウントが始まる。

 二人の眼を見ると、アスナの眼には決意と何故か期待が宿り、キリトは、期待と……何で歓喜してんだあいつ。
と、二人の口が動いている事に気が付く。
何か話しているようだが聴こえないので聞き耳のスキルを使ってみた。曰く

『──最強ギルドの副団長さんの実力、期待してるよ』
『──私の方はなんの期待もしてませんが』
『少しは「お互い健闘しよう」とか無いのかよ……』
『先に挑発したのはあなたじゃない』
 等々。

 何か何気に仲良くねぇか?あいつ等

 そしてカウントが終わり……

 地を蹴る音と共に双方はほぼ同時に走りだす。互いに敏捷値を中心に上げているタイプのプレイヤーなので、初めの隙間などもはや初めから無かったかのような速度で距離が詰められていく。
先制したのはアスナだ、全プレイヤー中最高レベルの敏捷値を誇る彼女の突きがその点では少々劣るキリトの斬撃よりも早く放たれる。

 が、キリトもむざむざそれを喰らってやるほど馬鹿では無い、あいつの敏捷値も相当な物があり、一足遅く(とは言え十分速いが)繰り出された横一線の斬撃は容易に腕力値で劣るアスナの刺突を弾く……かと思ったが単純な突きかと思われたアスナの攻撃はそうでは無く、手が急激に引き戻され、レイピアが振られたキリトの斬撃を回避した。

「……うお、」
 思わすまぬけな声を出してしまった。

「はっ!!」
気合一線
 間髪入れずに再び突き込まれたアスナの細剣は殆ど白に近い緑色のライトエフェクトを帯びる、ソードス
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