SAO編
十四話 とある日の決闘の話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
振られる経験値に置いて、撃破対象に対しより多くダメージを与える程、取得経験値が多くなると言うシステムになっている。これを踏まえると、彼らの主張にこのような裏が見えて来る。
ギルド側
・ギルドは複数のプレイヤーから成る組織であり、ある程度レベルを同一に維持しなければ、「同じ狩場に行けない」「一人だけ与えるダメージ量が高く、取得経験値が高くなる」等のデメリットが発生。結果的に、ある程度のローテーションを組んで平等に攻撃しなければ、レベル的に引き離される者が出る可能性が有り不都合。
ソロ側
・通常時のボス戦だと、大人数であるギルド側のローテーション型に阻まれ優先的な経験値が得られない。今回は、敵も短期決戦型のためこちらもその方がダメージ効率がいいと言う大義名分が発生。上記の自分達の主張であれば、圧倒的に強者が多いソロ側が優先的に経験値を得られる可能性が高く、都合がよい。
と、こんな感じだ。これが通常のモンスターなら此処まで言い争う事は無いだろうが、ボスモンスターと言う、大量の経験値とアイテムをもたらす相手となると話は別なのだ。
ちなみに、死亡確率におけるリスクは互いに同等である。
ギルド側の主張だと、攻撃にさらされた攻略組でもレベルの低いプレイヤーが死亡する確率はあるし、ソロ側にしても万が一にも長時間攻撃にさらされたプレイヤーが死亡する可能性はある。
まあ、この人数ならどちらの確率もかなり低いが。
そうこう分析している間にも言い合いは続くが、どうにも平行線の様だ。
と、ギルド側のリーダー格である騎士姫さんが大きく声を上げた。
「解りました、」
一際大きく、凛とした声上がり、全員の視線が声を上げた騎士姫さんに集中する。
「このまま言い争っても時間の無駄ですから。双方の代表者による決闘《デュエル》で決めるって事でどうですか?此方は私が出ます。そちら側はどうぞ。ご自由に」
突然の提案にソロ側もギルド側も少々驚いたようだったが、ギルド側は彼女なら負けないと踏んだのだろう。構わないと言うように一歩下がる。
対しソロ側は、彼女の強さを知っているが故か少々たじろいだように見えた。
が、先頭に居た黒衣の剣士。……まぁ言うまでも無くキリトだが、彼奴だけは違った。
前に出て、騎士姫さんことアスナと真っ向から対峙する。
「いいぜ。こっちにとっちゃ思いがけず好条件だしな」
『言いやがった此奴。』
キリトの自信満々な言葉に俺は軽く呆れ気味になる。
アスナはこの浮遊城アインクラッドでも最強と言われるギルド[血盟騎士団](通称KoBと言い、おれは「コーブ」と呼んでる)に置いて、副団長に上り詰める程の実力者である。
戦闘タイプは細剣使い《フェンサー》で、その常軌を逸したスピードの細剣《レイピア》裁
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ