第二十三話 異形その二十四
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「あんた好きでしょ」
「ああ」
「そう思ってね。それにしたのよ」
「そうか。今日は鯖か」
「すだちも用意してあるから」
「すだちもか」
それを聞くと僅かだが牧村の声が上ずったものになった。
「それはまた」
「いいでしょ」
母の声が先だった。
「あんたすだちも好きだからね」
「ではほうれん草だな」
「そういうことよ。わかったわね」
また彼に対して言ってきたのだった。
「買って来てね」
「わかった」
こう話して電話を切る母だった。牧村はそれを受けて静かにその場を後にした。そうしてそのほうれん草を買いに行くのであった。
第二十三話 完
2009・10・2
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