第二十三話 異形その二十二
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のは無念だ」
魔物はそれは認められないというのだった。彼自身の中で。
「しかしわかればそれでいい。そして貴様は俺よりも技が上だった」
「私は神だ」
このことも告げる死神であった。
「神は敗れることはない。そういうことだ」
「そうだな。ではな」
遂に全身が赤い炎となった。嘴の先までがその中に消えてしまった。
「さらばだ」
最後にこう告げて消え去ったのであった。死神もまた今回の戦いにも何とか勝利を収めることができたのであった。
地面に降り立つとだった。まずは痺れて碌に動けない左手を己の胸にやった。そうしてその手を開いて何かを呟いたのであった。その言葉は。
少なくとも地上に残っている言葉ではなかった。非常に不可思議な発音でその言葉を出していた。暫くするとその左手の平から淡い緑の光が発せられた。その光が死神の全身を包み込みそれが消えるとそれで彼の身体は普通に動けるように戻ったのであった。
「魔術か」
「神の力だ」
丁度彼の前に来た牧村に対して述べる死神だった。
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