第二十三話 異形その六
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の方面でも造詣が深いのである。海外ではその分野でも博士号を習得していもいる。
「あちらのリベラルは労働者の権利やそういったものを保障していく穏健なものじゃ」
「社会民主主義か」
「フェビアン主義ともいうがのう。それじゃ」
それだというのである。共産主義が急激に革命等を打ち出して急激に行うその実情はまさしくジャコバン派そのものの全体主義なのに対してこちらはあくまで民主主義の中で労働者等の権利を保護していくというものである。
「わしはこちらはいいと思っておる」
「こちらはか」
「しかし我が国のリベラルはじゃ」
言葉は実に忌々しげなものになっていた。
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