第三話 日々その十三
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ないんだ」
「これでないと駄目だ」
フェシング自体に対するものと同じ返答だった。
「この剣でないとな」
「そんなにそれが好きなの?」
「好きかどうかは別だ」
「けれどするのね」
「そういうことだ。それにしても」
「何?」
「これはこれでかなり難しいな」
こう妹に告げるのだった。
「剣一つ扱うのもな」
「そうなの?上手くやってるじゃない」
「いや、まだまだだ」
それでも振り続けている。
「まだ。動きが悪い」
「だから全然そうは見えないけれど」
「そう見えるか」
「動き速いし」
また言う未久だった。
「全然悪くは見えないわよ」
「御前にはそう見えるか」
「大体お兄ちゃん元々運動神経いいじゃない」
これは彼女もよく知っていることであった。
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