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髑髏天使
第二十三話 異形その一
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「しかしだ」
 青年は老人の今の言葉に対して告げてみせてきた。
「百目に聞きたいことがある」
「何でしょうか」
「我等魔物は戦う為に存在しているな」
「はい」
 青年の今の言葉に答える老人であった。
「我々は本来は妖怪ですが戦うことのみを追い求めるようになって魔物になったのですから」
「魔物は何故魔物かということだな」
「そういうことです。魔物であるのは戦うことを追い求めるからです」
 だからだというのだった。老人が言うには。
「そしてその我々と戦う存在として出て来ているのが他ならぬ髑髏天使なのです」
「その髑髏天使達に対してか」
 今度は紳士が口を開いていた。
「我々は戦いを挑む。戦いの為に」
「戦いの為の戦いってわけだな」
 ロッカーは笑いながらこう評したのだった。
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