第二十二話 主天その二十三
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「ここで必ずな」
「ならば見せてもらおう」
髑髏天使の今の言葉は嘲笑されなかった。そのまま正面から受け止められ。そのうえでこう言葉を返された。魔物は確かに魔物だが同時にここでも騎士であるのだった。
「私を倒すその姿をな」
「いいだろう。それではだ」
間合いを離したままで両手に持つ剣をそれぞれ構える。
「行くぞ」
今まさに突っ込もうとしたその時だった。その身体が輝いた。緑の光が起こりその中で彼は。今度は緑の鎧と髑髏の男になるのだった。
「緑だと」
「変わったのか」
二人はそれぞれ言った。
「ここでまた」
「主天使か」
魔物はその天使が何なのかすぐにわかったようであった。言葉に出してきたからだ。
「それになったのか」
「そのようだな。俺はまた一つ位をあげたか」
「中級の天使の中で最上位にある位だ」
そしてそれだともいうのである。
「それになったというのか」
「これまでとはまた違う」
彼はその緑になった姿を見回しながら言った。
「力がみなぎるだけではない。これは」
「これは。何だというのだ」
「硬い。この力は」
こう言うのである。
「どうやら水とはまた違う力のようだな」
「それではその力が何か見せてみることだ」
彼はここで彼は言った。
「その力をな。どんなものかな」
「そうだな。俺も見てみたいものだ」
自分でも言う髑髏天使であった。
「俺のこの力をだ」
「では見せてみるがいい」
首無し騎士もまたこう返すのであった。
「貴様のその新しい力をな」
「さて、何だというのだ」
言いながら剣を振るい念じる。するとだった。
「むっ!?」
左手の剣が硬くなった。それはダイアだった。煌くダイアに姿を変えたのである。
「ダイアの剣になっただと」
「ダイアはこの世で最も硬いものだな」
魔物もこのことは知っているのだった。
「そしてだ」
「そして?」
「それは普通大地よりいずるものだ」
そうだというのである。
「つまり主天使の力はだ」
「地の力か」
髑髏天使もそれをわかったのであった。彼との話の中で。
「火、風、水と続いてか」
「その様だな。では大地の緑か」
このことも察する魔物であった。
「大地のな。それを使うのが今の貴様の力か」
「そのようだな。だからこそ緑か」
髑髏天使もまたわかったのだった。話をしているうちにだ。
「今の俺は」
「大地か。面白い」
魔物の首が笑った。今度も楽しむ笑みであった。
「その力と闘えるとはな」
「そう思うか。それではだ」
その言葉を受けて再び構える髑髏天使だった。両腕を交差させ右腕の剣を左に、左手のサーベルを右にして。そうして構えるのであった。
そしてすぐにその両腕を交差させて振った。す
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