第二十二話 主天その十八
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「中々面白いものだな」
「こうした場所ははじめてか」
「少なくとも私の知っているものではない」
こう述べるのだった。
「ここはな」
「ならばそれも楽しんでいるな」
「闘う場所として楽しんでいる」
そうだというのである。
「そうした意味で面白い場所だな」
「本来はこの場所は純粋に子供達が楽しむ場所だ」
「そうなのか」
魔物はそれを聞いてこう述べるのだった。
「ということは女子供が娯楽として楽しむのだな」
「それはその通りだが貴様にとっては興味がないことか」
「如何にも」
そのことを否定しないのだった。
「その通りだ。私の興味の対象は闘いのみ」
実に魔物らしい言葉であった。
「それだけだ」
「ならば俺もそれに応えよう」
言いながらその移動するコースターの方に飛ぶ髑髏天使だった。
「そこで貴様と闘おう」
「そう言うと思っていた」
魔物は髑髏天使が必ず自身の誘いに応えると。もう読んでいたのであった。
だからこそそこから移らないのだった。ただ見ているだけであった。少なくとも今は。
「では来るのだ」
「参ろう」
言葉とコースターの車両の一つの上に立った。そのうえで魔物と対峙する。
コースターは丁度連続宙返りの場所に来た。両者は逆さになるがそれでも対峙を続ける。
「行くぞ」
「来るのだ」
先に動いたのは魔物からだった。音もなく前に出て再び槍を突き出してきた。
槍は先程と同じく鋭い。それに強かった。髑髏天使はそれを今回も右手に持っているその剣で受けしのいでみせるのであった。これも同じだった。
「この状況でも腕は落ちないか」
「普通の人間ならわからないがな」
回転するその中での言葉であった。
「だが俺も髑髏天使だ」
「違うというのなだ」
「この時は貴様等と同じだ」
そうだというのである。彼も防ぐばかりではなかった。隙を見て左手のサーベルを今度は順手に持ってそれで突きを入れていた。しかしそれは魔物が音もなくかわすだけであった。
「攻撃をかわすか」
「この程度は造作もないこと」
丁度真横になった時の言葉であった。
「かわすのもな」
「できるというのか」
「そうだ。何度も言うが造作もないことだ」
魔物は右手の脇に抱えている首から述べてきていた。
「確かにできるがだ」
「くっ、俺の剣が通用しないというのか」
「少なくとも左手のそれはな」
通じないというのである。
「その腕は護る為の腕だな」
「如何にも」
そのことを認める。隠しはしない。
「その通りだ。この剣で護るのだ」
「その腕で攻めても限度があるということだ」
魔物はその左からの攻撃をかわしながら述べた。
「利き腕でないならば。その動きにな」
「くっ、ここで出たか」
「右な
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