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ソードアート・オンライン〜豪運を持つ男〜
百分の一  その二
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 そんなかんだでパーティを組んだ俺達は、一回別行動となりその場を別れた。
 何でも少し用があるとかでフードっぽいポンチョを被った男と一緒にどこかへ行ってしまったが、別にフレンド登録も済ませてあるので問題ない。

「そういえばさ・・・?」

「うん?どうした・・・・?」
 俺は歩きながらも、隣にいるキリトに話し掛ける。


「ん、いやぁ今回のボスってどんな奴かと思ってさ」

「ああ・・・って、さっき説明してたんじゃあねぇか!?」

「いや、さっきごたごたがあったからさ。そっちのこと考えてて全く聞いてなかった」

と俺がそう答えると、キリトは若干呆れたような顔をしつつ、
「ホントジンはとことん大物だな」
と言う。失礼な!?俺はリアルからの根っからの小者思考なのに・・・

 そしたらキリトからは、
「ああ・・・・そういえば第一層のボスの話だったよな・・。簡単に言えば、迷宮区にいるコボルドの王様ってとこかな。
名前はギルファング・ザ・コボルドロード。
装備は斧と円盾(バックラー)。それの周りにはルインコボルドセンチメルっていうボスの親衛隊みたいなのがいて、ボスを倒さないと出続ける」

「ああ、あいつか・・・」


 ここ数日前からレベル上げで、迷宮区に入る時に必ずと言っていいほどエンカウントしてきた赤い体色のブサイクな半獣型(?)のモンスターを思い出す。
 確か個々の力はたいして脅威ではないが、集団で来られるとソロとしては十分厄介だった。
 まあそれでも・・・・

「でも、こんだけ人がいるなら大丈夫だな」

「まあ、そうだな」

 俺の言葉にキリトが同意すると、何でもちょうど迷宮区入り口の前に着いたみたいだ。
 先頭には、今回呼び掛けをしたであろう青い髪をした男が立っている。多分あいつがディアベルだろう。

 俺が何時もの如く一人で考えていると、ディアベルが話だした。


「みんな!今回は俺の呼び掛けに答えてくれてありがとう!!此処まで来るのに一ヶ月も掛かってしまったけど・・・
それでも、俺達は此処までこれた!!後はフロアボスを倒し、第二層に到着してこのデスゲームからクリア出来るってことを始まりの街の皆に伝えに行こう!!」

 その宣言と共に、俺の周りのプレイヤー達が歓声を上げる。それに応じてその周りのプレイヤーは次々に拍手を送る。
一応、俺達も周りに合わせて拍手を送る。



「では、行こうか!」



 ディアベルの号令と共に、それぞれが迷宮区に向かっていった。


 何時の間にかにサヤが帰ってきていて、隣で話し掛けてくる。

「そういえばジンさんってリアルの歳どれくらいなんですか?」

「俺?俺は14歳だけれど・・・老けてみえた?」


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