第二十二話 主天その七
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ああした連中は何よりも嫌いじゃ」
「それは俺も同じだ」
牧村も共産主義は嫌いなのだった。嫌悪そのものを感じているのだ。
「共産主義になればどれだけの人間が死ぬかわかったものではない」
「革命?」
「それだっけ」
妖怪達もそれが何と呼ばれるものかは知っているのだった。
「何か社会体制が変わるとかいうんだったね」
「それっていいことじゃないんだ」
「美名の中には醜い真実が隠されている」
牧村は一言彼等に告げたのだった。
「革命はその真実は殺戮だ」
「何かすっごく嫌だね」
「そうだね。僕達無駄な命は奪わないから」
「そうそう」
妖怪達にもその考えはない。これは確かだった。
「っていうか何でそんなことするの?」
「殺しまくるって何でなの?」
「敵だからだ」
だからだと。牧村は彼等に告げた。
「敵だから殺すのだ」
「じゃあ牧村さんと同じ?」
「髑髏天使として魔物を倒す牧村さんと」
「いや、それはまた違うのじゃ」
博士がここで妖怪達に説明をするのだった。
「髑髏天使はあくまで運命として魔物達と戦っておるな」
「五十年に一度生まれる髑髏天使としてだね」
「それでだったね」
「左様。しかし共産主義者とかそういう革命を考える者達はじゃ」
違うというのである。
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