第二十一話 人狼その十三
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は人間だ」
自分を人間だと言い切りもした。
「生き残る。それが人の務めだ」
「ふむ。一理ありますね」
魔物は今の彼の言葉を認めるような言葉を述べてきた。
「それもまた」
「一理ある、か」
「はい。それは貴方が人である場合においてです」
区切るのだった。何故か。
「ですが」
「ですが。何だ」
「貴方が人でないのならば」
何故かこうも言うのだった。
「人でなくなったならば今の御言葉は意味がなくなります」
「言っている意味がわからんな」
なおも周囲にいる筈の魔物の気配を探りながら言葉を出す。
「それはな」
「そのうちにおわかりになられます」
魔物も今はこれ以上は深く言おうとはしてこなかった。
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