第二十一話 人狼その十
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して述べてきたのだった。
「髑髏天使の相手は私にお任せを」
「よし、じゃあ頼むな」
「はい」
ここでも恭しく一礼する魔物であった。異様な姿であるが礼儀正しいようである。動きも人間のものにかなり近くはあった。
「それでは。早く変身することだな」
「それまで待つというのか」
「私は魔物だ」
魔物の方からの言葉だった。
「相手が闘うに適していないならば闘うことはない」
「そうか。ならばだ」
「じゃあ俺はこれで帰らせてもらうか」
ロッカーは彼等が対峙したのを見届けて笑いながらその場を去りにかかった。身動き一つすることなく流れるようにその場を後にしていく。
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