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髑髏天使
第二十話 人怪その十九
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「それが力天使か」
「知っていと思うが」
「如何にも」 
 魔物もそれは否定しない。
「知っている。よくな」
「では何も声を出すこともない筈だが」
「だが出す必要はあった」
 こう返すまだらミイラだった。
「何故ならばだ」
「どうしたというのだ?」
「その力を私がはじめて破るからだ」
 だからだというのだった。
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