第二十話 人怪その十六
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「真実ね」
「そして今の真実はだ」
さらに言葉を続けてみせる。
「貴様の死だ」
「私の」
「私のこの鎌を受けて死を免れた者はいない」
これこそまさしく死神の言葉であった。
「一人としてな。人であろうとも魔物であろうとも」
「では私がその最初の一人になるわ」
魔物もまた負けてはいなかった。
「そして最後のね」
「最後の、か」
「何故なら貴方はここで死ぬから」
だからだというのである。
「この私の手でね」
「私は冗談は言わないが冗談は聞く」
死神の言葉が彼女の言葉を受けて変わってきた。
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