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髑髏天使
第二十話 人怪その十二
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った。こう言うのであった。
「死神がここに来るのはな」
「わかっていたというのか」
「だからこそだ」
 そして今度はこう言ってみせるのだった。
「魔物は二匹用意しておいた」
「用意のいいことだ」
「では。来るがいい」
 牧村と死神双方にかけた言葉であった。目も双方に向けている。牧村のみ、死神のみを見ている目ではなかった。あくまで双方であった。
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