第二十話 人怪その十一
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紳士の言葉はここでその調子を変えてきた。
「それでいいか」
「話をしたいというのか」
牧村は紳士がこう言ってきたので目の光も変えてみせた。それまでの警戒するものを全面に出したものではなくしてきたのである。
「俺とか」
「ワインの美味い店を見つけた」
紳士はこうも言ってきた。
「それでいいか」
「悪いが酒は飲まない」
牧村はそれは断ったのだった。
「酒はな」
「そうか。不調法か」
「体質がそうなっている」
このことは隠さなかった。別に言ったところでどうこうなるものではない、魔物に対して酒が飲めないことがわかってもどうということはないのだから。
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