第二十話 人怪その七
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ない」
牧村はこのこともわかっているのであった。それこそが牧村であるとも言えた。
「それを押し付けて暴れるのもやはり野蛮だ」
「やっぱりあれかな。原作者の品性かな」
「そうじゃないの?あれって」
「野蛮人が原作をすればその漫画も自然と野蛮になる」
牧村の辛辣な口調もまた珍しいものであった。
「ましてや食べ物を投げるなぞ言語道断だ」
「あの親父と巨人の星のあの親父は食べる資格ないんだ」
「そうなるよね」
「その通りだ。食べ物を粗末にするな」
このことを強く言うのであった。
「食べ物について何かを論じることはおろか食べることも許されない」
「そんな野蛮人ばかりの漫画なんだね。結局」
「とんでもない漫画だね」
「そう思う。だから俺はあの漫画が嫌いだ」
一言で言えばそうなのであった。
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