第12話
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けたいのだが此処までの事をしたのでいつ表舞台に戻れるか分からないからだ。
麻生はめんどくさそうな顔をしていつもの様にため息を吐く。
「病院は?」
「え・・・」
「その生徒達が入院している病院の事だ。
俺だとその患者のその後まで見てやれんから腕のいい医者に任せる事にする。」
「その医者は信頼できるのか?」
「一度俺も見て貰ったからな。
あの医者は患者を助ける為なら何でも用意する気前のいい医者だぜ。」
麻生がここまで言わせる人物なのなら信頼できると思った木山は病院の名前を教える。
それを聞いた麻生はさっさと立ち去ろうとする。
「君の言うとおりだ。」
麻生は振り返らず何がだ?と聞き返す。
「この世に絶対なんてない、まさにそれを思い知ったよ。」
木山の言葉を聞いて少しだけ笑みを浮かべるとそのまま立ち去ろうとするが今度は美琴が立ちはだかる。
「あんな力があるのなら前の戦いの時、あれくらいの力を使えば良かったじゃない。」
「あんな力を使えばお前を殺してしまうだろ。
俺はある女性と約束してな、どんな奴だろうと人は殺すなって言われているんだ。」
今回は人が相手じゃなかったからやり易かったよ、と言い麻生は携帯を取り出しある医者に連絡し木山に教えてもらった病院とその事情を説明する。
医者は二つ返事で了承した事を確認すると電話を切り美琴の横を通りすぎる。
「どこに行くつもり。」
「寮に帰って寝るんだよ。
白井とかには適当に言い訳でも考えて何とかしてくれ。」
私はあんたのパシリじゃないわよ!!と叫びながら電撃が飛んで来たが空間の壁を作りそれを防ぐと麻生は追いかけられると面倒なので珍しく走って寮に帰る。
しかし麻生の戦いはまだ終わっていなかった。
この夜、「幻想猛獣」よりも強い敵と戦う事になる。
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