第12話
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の言葉と同時に螺旋を描く刀身を持つ剣が麻生の左手に握られる。
そして弓を構え直死の魔眼で「幻想猛獣」の死の点を探し狙いを定め魔力を込める。
「さて、良い夢は見れたか?
見れたのなら自分の脳に帰って少しでも能力が上がるよう努力するんだな。
前に進むのを止めてしまったらそこでお前達の物語は終わってしまうのだからな。」
その言葉を拒絶するかのように「幻想猛獣」が悲鳴を上げると空中に鋭い岩石が出現して麻生に向かって飛んでくるが風の刃がその岩石を切断する。
そして麻生はその剣の真名を開放する。
「偽・螺旋剣。」
偽・螺旋剣。
アルスター伝説に出てくる名剣カラドボルグ。
しかし、これはある男が独自に改良した物でありその威力は空間をも捻じ切る貫通力を誇る。
矢が放たれ「幻想猛獣」の死の点を貫き、その貫いた先には三角柱のような物体にぶつかりそれを捻じ切るように貫通してぼろぼろに砕けていった。
核を破壊されたのかそれとも死の点を貫かれたのか「幻想猛獣」は消滅していった。
一連の戦いを見て木山はつぶやく。
「あの少年は一体何者なんだ?」
その問いに美琴が答える。
「さぁね、自称通りすがりの一般人Aらしいわよ。」
その後、増援の警備員がぞくぞくやってきて、木山は抵抗することなく捕まる。
麻生は面倒な事を聞かれる前に立ち去ろうとするが、木山が麻生を呼び止める。
「君に聞きたい事が一つだけある。」
「何だ?」
「本来、あの核をアンイントールなしで破壊すれば、「幻想御手」の影響でネットワーク内に囚われた能力者達の意識を、恢復させる事はできない可能性が高かった筈だ。
しかし、周りの話を聞いた限り全員、無事に意識が戻ったと聞いている。」
「その事か。
あの「幻想猛獣」に干渉した時に、構成プログラムを読み取って治療用プログラムを作っていた。
核を撃ち抜いた矢にはそのプログラムを付加させていた。」
少し前の木山がこの説明を受けても信じる事ができなかった筈だろう。
だが、麻生恭介という底が知れない人物ならやれるだろうな、と納得してしまった。
「これで最後だ。
君に一つだけ、頼み事があるのだが聞いてくれるか?」
「内容によるな。」
「君の能力を使って私の生徒達を治療してくれないか?
もし出来るのなら報酬は何でも用意する。」
木山は麻生の凄まじい能力を目の当たりにしてもしかしたら生徒達を救う事が出来るのでは?と考えたのだ。
本来、自分が助
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