第12話
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警備員にこの建物が原子力実験炉だという事は知っている。
(何でまた原子力施設に向かってくるのよ!!
怪獣映画かっつーの!!!)
すると、水の塊が空中に出現してそれが美琴に向かって放たれる。
それを後ろに飛んでかわすが着地した瞬間、足に「幻想猛獣」の触手に捕まってしまう。
「やばっ!!!」
視線の先には鋭い棘が生えている触手が美琴を襲おうとしている。
電撃で応戦しても再生するので全く意味がない。
(これってまずすぎる!!!!)
絶体絶命のピンチに「幻想猛獣」の後ろから何かが飛んでくるのが見える。
「死にたくなかったら動くな。」
その言葉と同時に雨の如く何かがいくつも飛んできて、美琴の足を掴んでいる触手に当たり何とか拘束が解かれる。
一旦下がり、飛んで来たものを見ると鉄で作られた矢が地面に何本も刺さっていた。
そして美琴を庇うかのように麻生が前に立つ。
その手には鉄で作られた弓が握られていた。
「あんたが助けてくれたの?」
「そうだ。
美琴、選手交代だ。
後は俺がやるから後ろで見ていろ。」
先ほど美琴を襲うとした棘のついている触手が麻生に向かってくるが麻生の手にはいつの間にか何本の矢が握られておりそれを連続で素早く放つ。
だがそれを受けてもすぐに再生して触手が麻生を襲うがそれを後ろに飛んでかわす。
「アレはAIM拡散力場の塊だ。
普通の生物の常識は通用しない。
体表にいくらダメージを与えても本質には影響しないんだ。
あれを倒すには自立させている核の様なものがあるはずだ、それを破壊すれば倒せるはずだ。」
木山も麻生についてきたのか「幻想猛獣」についてアドバイスする。
「ふ〜ん、正攻法じゃあ駄目ってことか。
まぁあれは人間じゃないし少し本気でも出すか。
お前達もう少し下がってろ。」
「あんた一人に任せておけないわよ。」
「私も同じ意見だ。
あれを生み出した責任がある、私はどうなっても構わない。」
「そういう事じゃない。
俺が巻き込むかもしれないから下がってろって意味だ。」
麻生の後ろからまた触手が迫ってきて美琴は電撃で防ごうとしたが麻生が後ろに掌を向けると触手の動きが止まる。
「お前は人じゃないからな遠慮なく殺させてもらう。」
麻生の右手には刀が握られており、振り向くと同時に刀を抜刀し動きを止めている触手を一刀両断する。
美琴はすぐに再生するから無駄な攻撃だ、と思ったが何故かその触手は再生しなかった。
麻生を見ると先ほど持っていた刀ではなく、白い剣と黒い剣を両手で持っていてその両方を|「幻想猛獣」
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