第12話
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だったんだ、アレもおそらく原理は同じAIM拡散力場でできた「幻想猛獣」とでも呼んでおこうか。
「幻想御手」のネットワークによって束ねられた一万人のAIM拡散力場が触媒になって、産まれ学園都市のAIM拡散力場を取り込んで成長しようとしているのだろう。
そんなモノに自我があるとは考えにくいが、ネットワークの核であった私の感情に影響されて暴走しているのかもしれないな。」
「どうすればあれを止める事ができますか?」
初春がそれを聞くが木山はポケットから「幻想御手」のアンインストールする治療用プログラムを取り出す。
しかし、先ほどの美琴の電撃を受けて破損していた。
「やはり壊れているか。
こんな事になるのならあの時、君に渡した方が良かったな。」
「それは何のソフトですか?」
「これは「幻想御手」で昏睡状態を後遺症なく、元に戻すデータが入っているソフトだ。
だが、ご覧のとおり完全に壊れていて私のパソコンも警備員が手順を踏まずに、起動させたからデータは全て消えている。
あれを止めるには能力者を殺してAIM拡散力場そのものをなくすしか方法はないな。」
あの「幻想猛獣」は一万人の能力者で出来ている。
それらを殺す事など出来る訳がない。
学園都市も一万人の能力者を殺すなど、出来る訳がなく木山は「幻想猛獣」を止める方法はないと諦めた時だった。
「いいや、まだ手はある。」
木山が顔をあげると初春の後ろに麻生恭介が立っていた。
「話は全部聞かせてもらった。」
「何か考えがあるのか?
あれを止めるなど100%不可能だ。
それこそ一万人の能力者を殺すくらいのことしない限りは。」
麻生は木山の言葉を聞いて木山の視線までしゃがみ目をじっと見る。
「この世に0と100は存在しない。」
「なに?」
「あんたは100%止められないと言ったが、100%や0%ってことは絶対にできないということ。
この世に絶対はない。
もし絶対なんてことがあるとすればそれは人は必ず死ぬこれだけだ。」
そう言って麻生は立ち上がり「幻想猛獣」に向かって歩いていく。
「俺が証明してやる。
あんたが絶対にできないと言った事を俺が可能にしてやる。」
美琴は「幻想猛獣」の進行をどうにかして止めようとするが、何度電撃や砂鉄で攻撃してもすぐに再生してしまい全く意味がない。
さらに「幻想猛獣」は美琴の後ろにある、原子力実験炉に向かって進んでいる。
美琴は途中で出会った、眼鏡をかけた
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