第二十話 人怪その二
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言葉に機嫌をよくさせたのだった。
「そう言ってもらえると嬉しいわ」
「それにこのコーヒーもだ」
今はクリームを入れている。それだけのごく普通のコーヒーであった。
「また淹れ方がよくなっているな」
「そっちも努力続けてるから」
「それでか」
「牧村君も毎日努力してるけれど」
そのフェシングとテニスのことである。若奈から見れば彼はあくまでスポーツマンである。戦士やそうしたものとは決して見てはいないのである。
「私もなのよ。それはね」
「そういうことか」
「おいおい、他人事じゃ困るよ」
ここで店のマスターが出て来て彼に言ってきた。若奈はマスターの顔を見て言った。
「お父さん」
「若奈の彼氏としてはだね」
「ちょっとお父さん」
若奈はそのマスターの横で困った顔をしていた。小柄なのであまり目立たなくなってしまっているがそれでも顔が真っ赤なのは見えた。
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