第二十話 人怪その一
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
」
「そうするべきだ。それでだ」
ここで牧村は話を変えてきた。
「ヘルメットはどうだ?」
「私が今被ってるこれ?」
「そうだ。それはどうだ」
今度妹に尋ねたのはこのことだった。
「この前新しく買ったが」
「凄くいいわよ」
声を頬笑まさせて兄に答える。それと共に顔も向ける。見ればそのヘルメットは黒地に銀色の薔薇を飾っていた。そうした柄であった。
「被り心地もいいし外の薔薇も」
「いいな」
「うん。それでね」
ここでふとした感じで兄に問うてきた。
「前のヘルメットはどうしたの?」
「当然持っている」
その前のヘルメットについてもこう答えるのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ