第十八話 力天その二十七
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は地に降り立ち牧村に戻った。そうして一人出口に向かうのだった。
「見事だったよ」
子供が彼に告げてきた。
「ピクチョンを倒したその強さ。見事だったよ」
「いずれは貴様とも闘うが」
「そうだね。その時は思ったよりも近いかもね」
子供の声には無邪気さはなかった。真剣な研ぎ澄まされたものがあるだけだった。剣のような。
「その時は楽しませてもらうよ」
「貴様が楽しむ前に一瞬で終わらせる」
牧村の言葉は髑髏天使と変わりはしない。彼の声もまた鋭い。
「覚悟しておくのだな」
「その時はね。そうさせてもらうよ」
魔神もまたその言葉を受けるのだった。
「遠慮なくね」
「わかった」
「では。戻るとするか」
死神は二人のやり取りが終わったと見て牧村に声をかけてきた。
「これでな」
「それでさ」
子供は今度はその死神に声をかけてきた。
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