八話
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けていたサスケを地面に横たわらせすぐさま戦闘態勢に移行するカカシ。一連の動きを笑みを浮かべて見ていた大蛇丸はニヤリと笑みを浮かべて口を開いた。
「私の呪印を封印するなんてやるじゃない。さすがは、といったところかしら」
「ごたくはいい。大蛇丸……お前の目的は一体何だ!」
額当てを押し上げ写輪眼を解放する。殺気も漏れ始め、今にも襲いかかるような気配をカカシは発し始める。しかし、大蛇丸はそれを心地いいものでも受けているかのように平然と受け流す。
「フフフ、いいわねぇその左目。うらやましいわぁ」
大蛇丸の視線がカカシの左目にある写輪眼を捕える。やはり、目的の一つはサスケ。もといサスケの身に宿る写輪眼。
「でもねぇ、もう貴方だけじゃないのよ? その目を持っているのは」
大蛇丸が自身の長い髪をかきあげる。その髪に今まで隠れていた大蛇丸の右目。そこには……カカシの左目と同じ、三つの勾玉を浮かべる紅き瞳が存在していた。
「それは、写輪眼!?」
「ええ。貴方と同じ、ね」
馬鹿な、と思う反面カカシはありえないことではないと感じていた。確かに、写輪眼は数ある血継限界の中でも三大瞳術と称されるほどに強力なものだ。無論、木の葉はその秘密が他里にもれぬよう、うちは一族の死者などの処理には充分注意している。
だが、かつて起きた忍界大戦。その大戦には当然うちはも参戦しており、多くの死者が出た筈だ。その多くの死者を、木の葉が全て確保できていたとは到底思えない。さらにいえば大蛇丸は元木の葉。里の目を欺きうちはの目を手に入れたという可能性もある。
「写輪眼を手に入れたというなら、何故サスケを狙う!」
「それは貴方が一番よく分かっているはずよ。私や貴方には、この目の力は強すぎる」
写輪眼はうちは一族固有のもの。移植すれば他者でも扱うことはできるが、当然弊害がある。チャクラの大量消費にスタミナの浪費。どちらも、忍の戦いに置いて致命的だ。
「だからね、欲しいのよ。この目を使いこなすためにうちはの生き残り、その体が」
「させると思うか?」
カカシはすばやく印を結び、右手に破壊の雷を宿らせる。雷切。カカシがもっとも信頼する術だ。
「私とやりあうつもり? おもしろいじゃない。少し遊んで……」
「…………?」
不自然に切れた大蛇丸の言葉にカカシは眉をしかめる。そして、写輪眼で捕える大蛇丸のチャクラの。その性質が、変わった。何が、とはっきり言うことはできないが確かに変わったのだ。
「ぐっ!」
大蛇丸の変化を感じ取ると同時に、カカシの左目に鋭い痛みが走った。思わず顔をゆがめる程の痛みだというのに、視線を大蛇丸から外すことが出来ない。
「
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