第十八話 力天その七
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「今更そんなこと信じないわよ」
「だが言わない」
牧村の言葉も少し意固地な感じになってきていた。
「俺は決してな」
「怒ったの?ひょっとして」
「その通りだ」
今度は全く隠さない。
「今度言ったら許さないからな」
「やれやれ、兄妹の軽いスキンシップじゃない」
妹はここでもからかうような顔であった。
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