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髑髏天使
第十七話 棺桶その二十二
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また竜巻が生じた。その竜巻で上に飛ばす。巨体がそのまま上にあがったのだ。
「何っ、私の身体が!?」
「風の力を甘く見ないことだ」
 上にあがった魔物の巨体を見上げながら告げた言葉だ。
「ありとあらゆるものを吹き飛ばすことができるのだ」
「くっ、そしてか」
「そう、そしてだ」
 魔物を見上げながら言葉を続ける。そうしながらまた身構えていた。
 そのうえで上に飛んだ。彼が狙うのはその魔物なのは言うまでもない。だが狙っていたのは今までとは違う場所であった。
 彼が狙ったのは腹だった。その腹に向かって右手の剣を突き出す。その剣は一直線に腹に突き刺さった。それと共に赤い鮮血がほとぼしり出る。
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