SAO編
五話 生物式暴走特急
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ち等を前衛にして、その後ろから、長槍や槌≪メイス≫等で攻めるつもりだったようなのだが……
「ブヒャア!!」
「ひいいいいいい!!」
「うわぁ!」
力強い突進を執拗に繰り返す茶色の巨大なイノシシ(おっこ○ぬし位あるだろうか)に見事に前衛の盾持ちが崩されてしまい、戦線は各自がバラバラに戦う羽目になってしまっていた。
イノシシの頭上に表示されている名称は《The Wild boar》イノシシ……ってまんまだな。
「被害は!?」
後発隊のリーダーが怒鳴って聞くと、結構最悪の答えが返ってきた
「既に二人死んだ!何とかしてくれ!」
泣きそうな顔で叫び返してくる。
「くそっ!」
「ったく、いきなりかよ。」
悔しそうな顔をするキリトの横で俺も悪態をつく。
とんだ簡単お仕事が合ったものだ。
「とにかく、戦線を立て直すぞ!無理はするなよ!」
「おう!」「うっし!」
キリトの声を合図に俺達はイノシシに挑みかかった。
────
「ブヒャヒャア!」
「うおっ!」
「くっ!」
「ぬぐげっ!」
さて、勇んで挑みかかったは良い物の、正面に立てば強烈な突進、かといって横や後ろに付くと、巨大な身体を振り回してまとわりつく奴らを吹き飛ばそうとするイノシシに、俺達も苦戦する。
それでも、ギルド連中の平均レベルが5〜7なのに対して、クライン達は6〜9、俺達に至っては、キリトは14、俺は15なので、先程までよりはよっぽどましだが。
『決定打が欲しいな……』
そんな事を思っているとまたイノシシが突進。左右に二本ずつ(長く太いのとその下に細く小さいの)付いた牙で、次々に立ちふさがる連中をを吹き飛ばしていく。
そんな様子を見て、俺はふとある事に気がついた。
「やってみるか。」
多少博打だが、決まればでかい。やってみる価値はあるだろうと、俺は動きだす。
先ず、体力をポーションで全快。そして、
「おいコラ豚ぁ!こっち来い!」
イノシシに思い切り呼び掛ける。ただし、殆ど部屋の端から端に呼びかける感じだが。
「ちょ、兄貴!?」
キリトが驚いているが今は無視!
「ブヒ?……ブヒャア!!」
言葉が分かったわけでは無いだろうが、声に反応したイノシシは狙いどうり、真っ直ぐに俺に突っ込んでくる。
その姿はまさしく暴走特急だ。ただし動力は生物式だが。
そして、その勢いが、ある一定の距離を通過した所で少しだけ「緩んだ」。
さっきなんとなく「見えた」のだ。だから気付けた。
そして、正面から突っ込んできたイノシシに向かって、俺は槍の矛先を向けるのではなく、地面に水平に、真横に構える。
緩んだとはいえ、確かに早い。だが、
「慣れたぜ、その速さ」
言うと同時に、突進してきたイ
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