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SAO─戦士達の物語
SAO編
五話 生物式暴走特急
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縁と言う事もあってか既に少し特殊な関係性を持っていた。(変な意味じゃない)
簡単に言うと、俺とキリトは義兄弟になっていたのだ。

[義兄弟システム]

 ゲーム内の人間関係を示す関係性の一つで、結婚やフレンド登録とは違う、少し特殊な関係性だ。
まぁ、今説明すると長いのでその内説明しよう。
ただ、これを結んだ時から、何故かキリトの俺の呼び方が「リョウ兄」から「兄貴」に変わった事だけ追記しておく。

「別に油断してるわけじゃねぇけどよう。なんつうか、なあ?」
「なあ?って……俺はテレパスじゃないからな。わかんねぇよ。」
「見たこと無い奴と今から戦うからテンションあがって来たんだろ?」
クラインの曖昧な説明に戸惑っていたキリトに俺がクラインの言いたいであろう事を告げる(勘だが)

「そうそう、それだぜリョウ!なんつーか、ワクワクっつーかよう、こう、俺は今高ぶって来てんだよ!!」
「うむ、気持ちは分かるぞクライン」
そう言ってうなずくクラインと俺にキリトは呆れ顔をしている。

「兄貴まで……あのなぁ、遊びじゃないんだから、もっと気を引き締めろよ。」
「まぁ、元々ここはゲームの中なんだ。少しはそういうワクワクがあっても、悪くはないだろう?」
 それに恐らく、クラインとてそれだけではないのだろう。恐らく怖いだろうし、不安もあるはずだ。
だが、彼の後ろには自分が守るべきギルドのメンバー達がいる。
リーダーが不安を見せれば、チームメンバーも不安になる。それが分かっているからこそ、多少無理にでもテンションをあげているのだと思う。
俺から見てもキリトから見ても、クラインは良いリーダーだ。

「まぁ、良いけどさ。……そろそろ付くぞ。」
俺もクライン&風林火山メンバーも。キリトの言葉を待っていたように聴こえて来た闘いの音。
即ち、剣戟の音、怒号、地響き、そして悲鳴に、気を引き締める。


 通路の奥にある巨大な鉄の門。
そこは各フロアに有る、次の階層へと続く階段を守護するボスの部屋であり、あの中にいるボスを倒さなければ次の階層には進めない。
その門は大きく開かれていた。既に先発隊のメンバーが、ボス(情報によると、大型のイノシシ型モンスター)と、戦闘しているのだ。報告が無いという事は、どうやらまだ倒せていないらしい。
そう、今日は第一層のボス攻略の日なのだ。

 先発隊は、大規模ギルドなどで構成され、後発隊はソロや小規模ギルドなどで構成された保険の様な物で、戦闘せずに終わるかもしれない簡単お仕事。と、出発前大規模ギルドの攻略リーダーは言っていたのだが……

「いきなり予定狂ってんじゃんか……」
と、部屋の中を見た俺は嘆く。

 大規模ギルドで構成された連中は、いつものモンスター達に挑むのと同じように、盾持
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