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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第71話 黄巾賊の幹部の足取り
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ることにしました。

「話を戻すが、お前は張角の居場所を知っているのか?」

私は確信の部分を聞きました。

「い、いえ、知りません。で、でですが、仲間の皆が冀州鉅鹿郡広宗県に向かっていました。俺達の頭がそこに皆が集まって再起を図るって言っていました」

賊は震えながら私になかなか有益な情報を話しました。

多分、史実では張梁が広宗で皇甫嵩に討ち取られたはずなので、そこに人和がいるはずです。

恋姫原作では張角、張宝、張梁は一緒でした。

つまり、広宗に彼女達三人がいる可能性は高いです。

これで黄巾の乱も終わります。

私のいた世界には「政教分離」という言葉があります。

政治勢力と宗教勢力の邂逅は悪弊しか生まないので、彼女達を華琳の手で助け出させることを見過ごすことはできません。

この私の手で彼女達に引導を与えてやります。

もし、華琳が邪魔をするようなら、彼女を窮地に落としてでもあの三人を殺します。

「冥琳、今の話を聞いたな」

「はい、そこに黄巾賊の首領でなくても、かなりの大物がいると思われます。我々は冀州に入り、既に20日で7万前後の黄巾賊を討伐しており、黄巾賊達は危機感を抱いているのでしょう」

冥琳は薄く笑いながら私に言いました。

「お前の命は約束通り助けてやる。衛兵はいるか!」

私は冥琳から賊に視線を戻し言いました。

「はっ!劉将軍、何か御用でしょうか!」

衛兵は私に気合いの篭った返事をしました。

「こいつを開放してやれ。有益な情報を私にもたらしたので、この者の死罪を免ずる。それと褒美として五銖銭を千五百銭、一週間分の米を渡してやれ」

私は衛兵に指示を出しました。

「あ、ありがとうございます!」

賊は頭を地面に擦り付けて感謝していました。

「お前はお前自身のお陰で命拾いしただけ、お前に感謝される筋合いはない。それと忠告しておく、次は無いからそのつもりでいろ」

私はそれだけ言うと衛兵に目配せをして、その賊を連れて行かせました。

衛兵が去り誰もいない陣幕で、冥琳は周囲に誰もいないことを再度確認すると私に声を掛けてきました。

「正宗様、広宗では決戦が予想されるので、目的地に向かうまでにできるだけ敵の戦力を削ぎ取るべきです。現在の我が軍の練度を考慮して、二万程度の軍なら軽微な負担で討伐できます。今後の方針ですが、まず、あの賊の情報通りに鉅鹿郡広宗県に進軍しましょう。用心して、先方に斥候を多数放ち、警戒を怠らぬようにいたします」

冥琳は真剣な表情で言いました。

「それで構わない。これまでの黄巾賊の討伐で兵の練兵もそれなりの成果を出している。鉅鹿郡広宗県にいる賊の幹部の首級を必ず上げる」

「正宗様、この
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