第十七話 棺桶その十二
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「美味いな」
「そうだろ?この三色団子も美味いんだよ」
「ここのスーパー和菓子いけるからね」
「うんうん」
「似非グルメなぞよりスーパーの製造側の方が味がわかっている」
そしてまたこう言って似非グルメを批判するのだった。
「何しろ愚にもつかない妄言を撒き散らすよりも生活がかかっているからな」
「だよね。何かにつけて自然食とか言うけれど」
「実際は何もわかってないからね」
「あいつ等の舌は狭いんだよ」
妖怪達まで彼等を批判するのだった。
「ああいう連中廃止斧持って皮の太鼓叩いてウホウホ言ってるのが相応しいんだよ」
「全くだよ」
そしてこう叩きもする。
「食べ物口にする資格ないから」
「食べ物入ったお皿投げるしね」
「それ最低」
「それは人間として許されない行いじゃよ」
博士も厳しい声でそうした行動を批判する。
「何かを食べる資格をそれで失うぞ、それは」
「あとちゃぶ台ひっくり返すおじさんもいたよね」
「ああ、あの児童虐待の常習犯の」
世の中実に奇人変人が多いものである。
「あのおじさんね」
「あの人もかなりおかしな人だからね」
「食い物を粗末にしていると罰が当たる」
牧村はまた言った。
「そんなことはな。外道の所業だ」
「その外道の似非グルメだけれど最近あちこちで叩かれてるね」
「ほら、インターネットでも」
「あっ、本当だ」
ここで河童がその水かきのある手で器用に床の上に置いたノートパソコンのキーボードを叩いていた。それをひょうすべやすねこすりが覗いている。
「何か物凄い嫌われてるね、やっぱり」
「まあ当然だけれどね」
「品性は出て来るものだ」
ここでまた牧村は言うのだった。
「特に食べ物の扱いにな」
「じゃあお店の中で怒鳴り散らしたり投げたりするのは」
「野蛮人そのものだ」
やはりそれであった。
「何度も言うがあの連中は野蛮人だ。世の中のゴミだ」
「そうだよ、全く」
「バイ菌にも劣る連中だよね」
妖怪達も彼の言葉に頷く。ここでもまた。
「まあとにかく。牧村さん」
「お団子好きなだけ食べていいからね」
「遠慮なく貰っておく」
見ればもうおかわりしていた。既に五本目である。
「それではな」
「はいはい、どうぞ」
「遠慮なくね」
こうして彼は心ゆくまで三色団子を食べた。そうしてそのうえで話を終えて博士の研究室を後にした。するとそこに若奈が待っていた。
「ああ、やっぱりここだったのね」
「探していたのか」
「ちょっとね。トレーニングの時間だから」
「そうか」
「ランニングとか筋肉トレーニングは終わったし」
「後はだ」
ここで牧村は言うのだった。
「フェシングか」
「テニスもあるけれど」
若奈はそちらの方も示してきた
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