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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十六話 迷える思い
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。
side フェイト
建物の上から街を見下ろす。
反応はこの辺りのはずなんだけど
「フェイト、この辺かい?」
「うん。この辺りだと思うんだけど大まかな位置しかわからないんだ」
「確かにこれだけゴミゴミしていると探すのも一苦労だね」
ゴミゴミしてるは言い過ぎな気もするけど、アルフの言う通り。
この前の森みたいに周りに人とかがいないと結構細かい位置まで絞り込めるんだけど、これだけ多くの人と光が溢れていると見つけにくい。
だけど方法がないわけじゃない。
「ちょっと乱暴だけど周辺に魔力流を撃ちこんで強制発動させるよ」
乱暴な方法だけど一番簡単な方法。
結構魔力を使うから疲れるのが難点だけど
「待った。それは私がやる」
アルフがそう言ってくれるのはうれしいけど
「それはだめ。アルフには他にしてほしいことがあるから」
「他に?」
「うん。広域の結界を張ってほしいんだ」
士郎との約束。
一般人を巻き込まない。
もしそれを破ったら間違いなく士郎は私達の敵になる。
そうなったらジュエルシードどころじゃなくなる。
それに……もう士郎と話せなくなるなんていやだ。
「はあ、仕方がないね。でも私も手伝うからね。
私が広域結界を張った後一緒に魔力流を撃ち込むよ」
「うん」
アルフも結構頑固だよね。
でもそれがうれしい。
「ほんじゃ、行くよ!」
頑張らないと母さんのためにも
side 士郎
まあ、ずいぶんと街中で派手にやっている。
一応、ユーノが前にすずかの家の裏で張ったような結界を張っているのが唯一の助けではある。
それにしたって
「……天候を操作するほどの魔術、いや魔法か」
まあ、とんでもないとしかいいようのない魔法だ。
それになのはの魔力も感知した。
かなり近くにいるな。
その時、青い光が溢れる。
ジュエルシードが発動したようだ。
俺とジュエルシードの距離は結構近い。
俺が立っているビルのすぐそばだ。
そして、なのはとフェイトのジュエルシードまでの距離はほぼ同じ。
ある意味、なのはにとっては待ちわびた時だろう。
フェイトに真正面からぶつかり合える、前に進めるチャンスなのだから。
ならば俺はギリギリまで手を出さないことにするとしよう。
いい加減になのはにも前に進んでほしい。
なのはとフェイト、お互いがジュエルシードに向かって杖を構える。
二人の杖から放たれた桃色の光と金色の光がジュエルシードに突き刺さる。
「リリカル、マジカル」
「ジュエルシード、シリアル19」
「「封印!」」
二人の詠唱と共にさらに一回
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