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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十六話 迷える思い
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ズルリと扉がずれて倒れた。
……なんて斬れ味。
私が振ってこれなんだから士郎なんかが振ったらバリアごと斬られそうだ。
って固まっている場合じゃない。
「フェイト!」
フェイトを拘束するバインドに剣を叩きつけて、バインドを破壊する。
崩れ落ちるフェイトを剣を投げ捨てて、抱きとめる。
「大丈夫かい?」
「……アルフ? なんで」
「心配だからに決まってんだろ」
フェイトを抱きしめて、ババアを睨みつける。
だけどババアは私なんて興味を持たず、さっき私が投げ捨てた剣を拾って見つめている。
そして、フェイトに視線を向けて
「フェイト、傷の治癒といい、この剣といい、一体何をしたの?」
え?
傷の治癒?
フェイトの身体を見てみると傷がない。
服は破けているから確かに鞭で打たれたはずだ。
でも傷跡も残さず完全に治ってる。
これって士郎の治療と同じ現象?
確か士郎が治療に使った光るアレはフェイトに吸収された。
まさかアレがまだ働いてる?
「……私は何もしていません」
「そう。アルフ、この剣はどこで手に入れたの?」
初めてババア、プレシアが私に視線を向けた。
私はプレシアをにらみ返し
「ふん。あの世界の魔導師から少し拝借しただけだよ」
「バカげたことを言うのね。あの世界に魔法技術は」
「現実にあったんだよ」
「……そう」
剣を私に放り投げて、踵を返す。
「次は母さんを喜ばせて頂戴」
そう言い残して、プレシアは奥に消えた。
なんだったんだろう?
あの剣を見て、あの世界に魔法技術があるとわかった途端これだ。
フェイトがこれ以上傷つくことがないので一安心だけどあの女が考えてることはわからない。
「フェイト、戻ろう」
「……うん」
フェイトを抱きかかえて、剣を拾って部屋を後にする。
あの女が何を考えてるかは知らない。
でも何をしたってフェイトだけは必ず守ってみせる。
side 士郎
日は沈み、街には闇が満ちる。
今日は執事のバイトだったのでフェイトの家にも行ってはいない。
ちゃんとご飯を食べただろうか?
「ん? フェイトとアルフ」
海鳴市を巡回させていた鋼の使い魔三体のうちの一体がフェイトとアルフの姿を捉えた。
こんな街中で防護服を纏って杖を持っているとなると
「ジュエルシードがあるのか?」
ジュエルシードが発動するまではさすがに結界を張っているとはいえ感知は出来ない。
俺も出るか。
黒の戦闘服を纏って外套とフードを纏い、仮面を付ける。
さて、あんな街中で何もなければいいんだが。
庭に出て、一気に跳躍して闇の中を駆ける
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